みなさんはご自分の歯を抜いたことはありますか?
親知らずを抜いた方、矯正のために抜いた方、虫歯や歯周病で歯を抜かないといけなくなったことがある方など、理由はいろいろ挙げられます。
抜歯すると多くの人に起こる症状には、『出血・腫れ・痛み』があります。この3つの症状が起きても心配はいりません。しかし、問題なのは、抜歯後に起こる異常な出血と疼痛です。
今回は、この抜歯後に起こる異常な出血と疼痛についてお話ししようと思います。
(1)抜歯後出血
抜歯に出血はつきものです。歯を抜いたあともガーゼを噛んで圧迫していれば血は止まります。問題となるのは数十分経過しても血が止まらない場合(にじむくらいなら大丈夫です)や、止まった後に再び出血するような場合です。
原因は、
■口の中の血を気にしてうがいをし過ぎる。(せっかく固まった血をはがしてしまう)
■歯を抜いてすぐに食事をしたり、傷口が気になってさわったりする。(機械的な刺激)
■過激な運動や、熱い風呂、飲酒。(血圧が上がり傷口が再び開く)
■不良肉芽の除去不足
などがあげられます。
この場合、慌てずにガーゼを噛んでください。たいていは15分くらいで出血は止まります。
口の中には唾液(つば)があるため、少量の出血でも唾液に混じるとたくさん出血しているように見えます。これが、頻繁にうがいをしたくなる理由になるようです。
傷口をよく見て、じわじわと新鮮な赤い血液が続けて出ているようなら歯医者さんに診てもらった方がいいでしょう。傷口を縫い合わせたり、再掻爬(さいそうは)といって、ぶよぶよした不良な組織を掻き出して止血します。いちばん問題なのは玉のように血の塊がポトポトと出続ける場合です。必ず歯科医院で確認してもらいましょう。

(2)抜歯後疼痛
抜歯したことによる炎症の痛みは、通常24時間程度経つと消えていくものです。しかし、痛み止めを飲んでも痛みが消えずに続いたり、痛みが再燃したりするような場合があります。
原因としてはいろいろ考えられるのですが、主なものを挙げてみましょう。
■歯が抜けた穴に異物が入る(歯や骨の破片や歯石、不良な組織など)
■歯ぐきや舌や頬、または隣の歯などの損傷(抜いた歯の周りの組織)
■抜歯によってできた傷に感染(細菌による感染)
■ドライソケット(治癒不全)
みなさんは最後のドライソケットという名前を聞いたことがありますか?ドライソケットは抜歯後疼痛の原因として最も多いようです。
ドライソケットとは、抜歯した穴の中に血の塊が出来ずに下の骨が露出してしまうことにより痛みが出る状態です。
もし、このような症状が出た場合は歯医者さんで診てもらいましょう。当院では、抜歯したところを再び掻いてキレイにしたり、抗菌剤や痛み止めを使って治癒を促したりしています。とくにひどい場合は保護床(プレート)をいれてあげるとすぐおちつきます。

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