萌えたばかりの大人の歯のことを幼若永久歯と言います。この幼若永久歯ですが、萌えてきたばかりの頃はまだ大人の歯として完成されてはいないのです。そんな幼若永久歯が虫歯になったり打って折れたりすると、治療の方法も完全な大人の歯とは違うところが出てきます。
誰しも子供の歯が抜けて大人の歯が萌えてきますし、特に今お子さんがいらっしゃる親の立場であられる方々には興味のあるところではないでしょうか。
<幼若永久歯の特徴>
まず、幼若永久歯とはどんな歯なのでしょうか。
主な特徴を下に挙げてみました。
(1)
歯の強度が低く、虫歯に対する抵抗力が弱い。
→幼若永久歯は萌えてからも外から栄養(フッ素など)を取り入れ、段々と固い大人の歯になっ
ていきます。
(2)
形態的にも虫歯になりやすい
→萌えたばかりの幼若永久歯の溝はとても深く歯ブラシでは溝に入った汚れを完全には取りき
れない場合があります。
(3)
歯の根っこが閉じてない。
→永久歯の根っこは萌えてすぐは完全には閉じておらず、3年くらいかかって徐々に先のほう
が閉じていくのです。
<幼若永久歯の治療>
@・Aのような理由があるため、幼若永久歯は非常に虫歯になる確率が高いのです。最初に萌えてくる6歳臼歯といわれる大人の歯は、10歳くらいまでに約8割の子供が虫歯になると言われており、いったん虫歯になってしまうとその進行も早いのです。
そして、もし虫歯が歯の神経に達してしまった場合や、折れて神経が露出してしまった場合は神経の処置をしなければなりません。神経の処置とは、汚染された神経を除去し、代わりに人工的な材料を根っこにつめていくというものです。
しかし、Bのような理由のために材料をうまくつめられません。
そこで治療によって人工的に根っこを閉じさせてあげるのです。
その治療方法は、神経が完全に汚染されているか、先のほうは汚染されずに残っているかという状況によって2通りに分けられます。
A、神経が完全に汚染されておらず、先の方は生きていた場合
(アペキシフィケーションと言います)
この場合先の方は生きていて痛みを感じますので、まず麻酔が必要となります。
そして汚染されている部分の神経を除去し、薬剤をいれ、根っこが生きている神経の作用によって閉じるのを待ちます。
根っこが閉じたことを確認できたら、人工的な材料をつめ、上部構造を作っていきます。
B,神経が完全に汚染されていて死んでしまっている場合
(アペクソジェネーシスと言います)
この場合痛みは感じないこともありますが、麻酔は必要でしょう。
そして汚染された全神経を除去し、薬剤をいれ、薬剤の作用で根っこが閉じるのを待ちます。
根っこが閉じたことを確認できたら、人工的な材料をつめ、上部構造を作っていきます。
<終わりに>
幼若永久歯である頃はまだ自分で完全に歯磨きができる年齢でもなく、また虫歯になりやすい食品を好んで食べる時期でもあります。ですから、この時期はやはり予防を中心にやっていくことが大切だなと感じております。シーラントという溝を埋める予防処置もありますので、興味のある方はぜひ歯科医院で訪ねてみて下さい。
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